【ジャズは建築だ──ビル・エヴァンスの“耳”から学ぶ音楽の本質とは？（全4回）】
はじめに
ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの音楽に初めて触れたとき、その美しさに心を奪われました。しかし、その美しさがどのように生まれるのかを理解するには時間がかかりました。本シリーズでは、エヴァンスの音楽思想や演奏哲学を深く掘り下げ、彼の音楽の本質に迫ります。
第1回：「音楽を“建てる”という発想──ビル・エヴァンスに学ぶ、構造的な耳」
音楽をただの感情表現ではなく、構築するものとして捉えるエヴァンスの視点を紹介します。彼のインタビューを通じて、音楽の構造を意識することの重要性を学びます。
第2回：「練習とは“聴くこと”──ビル・エヴァンスの自問自答から学ぶ耳の育て方」
エヴァンスは、練習とは単なる反復ではなく、自分の音を聴き、その意味を理解する過程であると語ります。彼の練習方法や耳の育て方について深掘りします。
第3回：「“いい音”とは何か──ビル・エヴァンスが語るタッチと音色の哲学」
ビル・エヴァンスは「いい音」を感覚でなく構造と意志で生み出すと語る。
ビル・エヴァンスの語るタッチについて深堀します。
第4回：「創造とは選ぶこと──ビル・エヴァンスが語る“即興”の本質」
音楽理論と感覚のバランスについて、エヴァンスの考えを紹介します。彼の言葉から、理論と感覚がどのように融合し、音楽が生まれるのかを考察します。
関連書籍の紹介
『ザ・グレイト・ジャズ・ピアニスト～27人が語るジャズ・ピアノの魅力』著者：レン・ライオンズ（Len Lyons）
【内容と特徴】
本書は、ジャズ・ピアノの歴史的背景から始まり、27人のピアニストへのインタビューを通じて、彼らの音楽的思想や演奏スタイルを深く掘り下げています。各ピアニストの章では、彼らの生い立ち、影響を受けた音楽、即興演奏へのアプローチ、そしてジャズ・ピアノに対する哲学が語られています。また、彼らがどのようにして独自のスタイルを確立したのか、その過程や苦悩も明かされています。👉 Amazonで見る
おわりに
ビル・エヴァンスの音楽は、感情と構造、理論と感覚の絶妙なバランスの上に成り立っています。彼の音楽思想を学ぶことで、演奏だけでなく、音楽そのものへの理解が深まると幸いです！
このまとめページは、ビル・エヴァンスの音楽思想に興味を持つ方々にとって、有益な情報源となることを目指しています。各記事へのリンクを通じて、さらに深く彼の音楽に触れていただければ幸いです。
文・構成：浦島正裕（ジャズピアニスト／音楽理論講師）
ピアノと言葉を通して、日々、音楽の仕組みと心の動きの接点を探し続けています。
音楽の音にある「理由」を、常に多角的に考えています。
☆『THE PALM OF A BEAR』/浦島正裕
